選挙に携わった2ヶ月間、普通の人が知らない選挙のルールをメモしておきます

この記事はさんななろぐ(3x7log)の「選挙に携わった2ヶ月間、普通の人が知らない選挙のルールをメモしておきます」より許可を得て転載しています。

8月末で前職を退職し、退職を宣言した後、ありがたいことに何人かの方にお声かけいただきました。
そのうちの一人、沼津に来てから長いことお世話になっている方から、突然「選挙を手伝え」という指令をいただき、約2ヶ月間、選挙事務所にこっそり通い、インターネットメディア対応を主に担当しました。

インターネット活用の話は次回に書くとして、今回は、選挙について普通の人があまり知らない点について書いていきます。みなさんが選挙に携わるときの参考にしていただければ幸いです。

また、誰の選挙対策委員会(略して選対)に居たかはちょっと調べればわかる話ではありますが、ここもあえてボカします。

私の選挙体験談、特にはじめて選挙に携わる方にお役に立てれば幸いです。

「選挙期間」までは、下地固め!

「選挙活動」というのは、わかりやすく言うと
「◯◯が、◯◯選挙に立候補しますので、よろしくお願いします!」
と正々堂々と言っていい期間
です。
ただし、この「選挙期間」は、投票日直前の1週間ぐらいしかありません。

選挙期間までは、「後援会」としての活動のみ認められています。
(しかも、例えば「みーな後援会」という「本人の名前+後援会」というネーミングではなく、「沼津を元気にする後援会」とかいう名前になっている)
「後援会」という団体の意志に沿った政策などを書いて、ビラ配りをしたり、広告宣伝したりしています。ここに書いてある内容も、公職選挙法に違反しないように、気をつけて書く必要があります。選挙に詳しい方か、もしくは市町村の選挙管理委員会に相談しながら行うと、間違いありません。



政治家っぽい人が「選挙活動期間」前に駅でビラ配りしていることもありますが、このときは「今度◯◯選挙に立候補する、◯◯です!」という言い方はしていないはずです。
選挙期間前に「◯◯選挙 に ◯◯ が立候補する」と言うのはNGだからです。公言しなくても、関連付けがあるだけでもNGです。ネット上でも控えましょう。

本人の名前の書かれた「のぼり」や「タスキ」もないので、支援者の方はヤキモキするかと思いますが、公選法違反を起こさないようにとにかく気をつけないといけません。



選挙期間中だけのアピールでは勝負になりませんから、選挙期間前にどこまでアピールできるかがカギです。地道に市内の各所を巡る、SNSやブログで知名度を広げるなど、こまめに知名度を広げる活動が大切です。
そして、講演活動をしても構いませんが、後援会自らが企画して講演会を行うことはできないようです。

おそろいのTシャツで結束力UP!

選挙2ヶ月前に、おそろいのTシャツを作りました。
Tシャツのデザインを作り、発注したのが、私の最初の仕事です。
「誰が着ても似合う」という大変若々しいデザインとなり、支援者や事務所のみんなが喜んで着てくれるシャツとなりました。

こういったシャツ類も「無償支給」はNGで、必ず製作金額以上の値段で販売する必要があるようです

支援者集めてリスト作って電話して

「選挙事務所って、なにもやることなさそうじゃん?」
と全然関わりのない人は感じるかもしれませんが、結構いろいろやることがあります。

大きな仕事が、後援会入会者のリスト作りと、電話かけです。
手書きで書かれた何千人もの入会申込書を、データ化し、入会お礼の電話をかけていきます。

しかし、後援会入会者の数とか、意味があるのでしょうか?
会社で後援会入会申込み書を書かされることも多いようですが、私達の世代は後援会申し込みは全くの意味をなしません。コミュニケーションの手段のひとつにはなるのかもしれませんが、後援会人數の数で優劣を判断する時代ではなくなってくるのではないでしょうか。

いろんな行事をやらなきゃいけないみたい

思い出すだけで

  • 後援会事務所開き(ずっと前から開いていたけど、神棚置いたりだるまさんに目を書いたり正式に式をやるみたい)
  • 総決起集会(よくわかんないけど、選挙期間前にやるみたい)
  • 出陣式(選挙カーが出発する日)
  • というのがあります。

    多くの人がよく知らないので、案内も急で、手探り状態。
    総決起集会に至っては、案内ポスターを10分で作らされました(苦笑)。

    こういうのが一般的にあるんだよ、というのだけでも知って、あらかじめスケジューリングしておくといいですね。司会の人も必要ですよ^^

    どういうことをやるかとか、進行手順とかは、ネットで検索していただければだいたい出てきます。

    選挙期間って、1週間しかない!

    選挙期間中は、
    「◯◯さんが、◯◯選挙に立候補しますので、よろしくお願いします!」
    を正々堂々と言っていい期間。ネット上でもガンガン言ってOKです。

    拡声器を使用することは、選挙期間中の8時〜20時まで可能です。
    この期間、選挙カーでできるだけ細かい場所まで回れるかが鍵です。市内全土を回らないと支援者の方からガンガンクレームの電話が来ます(苦笑)。また、あまり速く通り過ぎたり、ましてや運転マナーがなっていないと、これまたクレームの電話の嵐です(泣)。
    選挙カーには必ずしも本人が乗っている必要はありませんが、初日と最終日には本人は乗っているのが通例のようです。

    1人1人熱心に語りかけたい気持ちはわかりますが、この期間では、どれだけこまめにいろいろなところを回ることができるかが勝負です。

    img_7724

    選挙カーについて

    選挙カーは「乗車する人は腕章をつけないとダメ」とか「拡声器を使う場合は登録が必要」とか拡声器を使って話すことができる人數制限とか、厳しく決められています。マイクが足りないからって、メガホン使って話してもダメですよー!



    また、選挙カーといえば、ウグイス嬢です。
    当初、プロのウグイス嬢に依頼しましたが、途中リタイアとなったため、事務所スタッフとボランティアで回ることに。セリフを決めておくことと、発声方法をクリアしている人であれば、なんとかなります。

    あとは熱意、熱意、熱意!!!(笑)
    私は選挙期間中のラストに選挙カーに乗り込み、ラスト1時間、30分からは、泣き叫ぶぐらいの勢いで名前を連呼し、よろしくお願いいたします!!と。

    私も、少しだけ、ウグイス嬢させていただきました(笑)。

    投票日当日

    当日は、投票所から事務所までの距離が近い場合は、事務所を開けておくことができません。
    したがって、20時に事務所を開けるまではなにもする必要がありません。候補者も選対スタッフも、久しぶりの休息です。
    「特定の候補者を応援しないように」という法令遵守のお願いと、投票率UPへのお願いを、流し続けました。

    17時の時点で26%って、どうよ…。
    緊急拡散願いを出したら、ちょうど大きなメディアを担当している方が見てくれたようで、かなり広がりました。

    まとめ

    今回は、「2期勤めたけどなにも変えようとしなかった現職」と、「変化を起こしたい新人」の一騎打ちの選挙となりました。

    選対スタッフの経験値によってだいぶ異なると思いますが、今回の選対は経営のプロはたくさんいても全員選挙はほぼ初心者、やることがたくさんあるらしいけどよくわからない(苦笑)という中で、ほとんど毎日、誰かしら喧嘩してました。
    私も辞めると言い張ったのも、コイツとはもう一切口利かない!と思ったのも、一度や二度ではありません。

    これから沼津を変えようという人たちの集まり、ボランティアさんも含めて熱い思いになりすぎることが多く、しょっちゅう衝突していました。「沼津を変える」っていうとカッコいいけど、キレイに進む話ではありません。

    それでも、沼津を変えたいって思っていた人が思った以上に多かったことに感謝。後援会の人数稼いだり、まちをくまなく回ることだけが全てじゃなかったんだね。

    選挙の場は、入り込むとすっげぇーー大変。当選したら嬉しかったけど、二度とやりたくないです。
    でも、真面目にやれば、自分を成長させる場にもなります。すごくいい経験となることも確かなので、みなさんも機会があれば、1回ぐらいは経験してみるといいかもしれません。

    さんななろぐ

    さんななろぐ

    静岡県 沼津市

    @miina_3737

     https://www.facebook.com/3x7log/

     

    沼津市内でiPadのコミュニティを共同運営している関係で、もともとApple製品の使い方がメイン。2016年より沼津市観光団体「燦々ぬまづ」で沼津の情報をソーシャルで発信する「SunSunSNS部」担当、当ブログでも沼津市の情報発信にも力を入れはじめたところです。

    «

    »

    Translate »
    Translate »